Googleサジェストとは

Googleサジェスト(オートコンプリート)とは、Google検索窓にキーワードを入力した際に自動的に表示される検索候補のことです。ユーザーが入力中の文字列に基づいて、Googleのアルゴリズムが関連性の高い検索クエリを予測・提案します。

サジェストに表示されるキーワードは、主に以下の要素をもとに決定されるとされています。

企業名や個人名を検索した際に「会社名 ブラック」「会社名 詐欺」といったネガティブなワードがサジェストに表示される問題は、企業の採用活動や営業活動に深刻な影響を及ぼす可能性があります。検索ユーザーの多くはサジェストに表示されたキーワードをクリックする傾向があるため、ネガティブワードの存在はそのまま風評被害につながります。

Googleサジェストに表示されるネガティブワードの例

企業に対してサジェストに表示されやすいネガティブワードには、以下のようなパターンがあります。

これらのワードは、実際にそのような事実があるかどうかに関わらず、一定数のユーザーが検索すると表示される可能性があります。一度表示されると、さらに多くの人がクリックすることで検索ボリュームが増加し、サジェストに定着してしまう悪循環が生じます。

特に採用活動においては、求職者の多くが企業名で検索した際にサジェストの内容を確認するため、ネガティブワードの存在は応募数の減少に直結する問題です。

Googleへのサジェスト削除申請の方法

オートコンプリートポリシー違反の報告

Googleには、サジェスト(オートコンプリート)の表示に関するポリシーが設けられています。このポリシーに違反する候補については、Googleに対して削除の報告(フィードバック)を行うことが可能です。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. Google検索で該当のキーワードを入力し、サジェストを表示させる
  2. 問題のある候補の右下に表示される「不適切な検索候補の報告」をクリックする
  3. 該当する理由を選択して送信する

なお、上記はあくまでGoogleへのフィードバック(報告)であり、申請すれば必ず削除されるものではありません。Googleがポリシー違反に該当すると判断した場合にのみ、削除が行われます。

削除申請が認められるケース・認められにくいケース

Googleのオートコンプリートポリシーでは、以下のようなカテゴリに該当する候補は削除対象となり得るとされています。

一方で、以下のようなケースでは削除申請が認められにくい傾向があります。

つまり、企業にとってネガティブなサジェストの多くは、Googleへの削除申請だけでは解決が難しいというのが現実です。ポリシー違反ではないが風評被害となっているサジェストに対処するには、別のアプローチが必要になります。

削除申請と専門業者による非表示対策の違い

Googleへの削除申請と、専門業者によるサジェスト非表示対策は、アプローチが根本的に異なります。以下の表で主な違いを比較します。

比較項目 Google削除申請 専門業者による非表示対策
対応範囲 ポリシー違反に該当する候補のみ ポリシー違反かどうかに関わらず対応可能
費用 無料 月額費用が発生(業者により異なる)
対応期間 数日~数週間(結果が出ない場合もある) 通常1~3か月で効果が現れる
成功率 ポリシー違反以外は低い キーワードの難易度により変動するが、比較的高い
再発リスク 削除後も再び表示される可能性がある 継続対策により再表示を抑制できる
手間 自社で対応可能 業者に委託(運用の手間が少ない)

まずはGoogleへの削除申請を試みたうえで、それで解決しない場合に専門業者への依頼を検討するのが合理的な順序です。ただし、前述のとおり多くのケースでは削除申請だけでは解決が困難なため、最初から両方のアプローチを並行して進める企業も少なくありません。

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専門業者によるサジェスト非表示対策の仕組み

専門業者によるサジェスト対策は、一般的にGoogleのアルゴリズムの特性を活用した技術的なアプローチによって行われます。

サジェストに表示されるキーワードは検索ボリュームやトレンドの影響を受けるため、ネガティブなワードに代わるポジティブまたはニュートラルなキーワードの検索ボリュームを増加させることで、ネガティブワードを押し下げ、サジェスト枠から押し出すという手法が主に用いられます。

具体的な対策内容は業者ごとに異なりますが、一般的には以下のような施策が含まれます。

この手法は、Googleからコンテンツを「削除」するのではなく、サジェストのアルゴリズム上で表示順位を変動させることによってネガティブワードが表示されなくなるようにするものです。そのため、「削除」ではなく「非表示対策」と呼ばれることが一般的です。

効果が出るまでの期間はキーワードの競争環境によって異なりますが、多くの場合1~3か月程度で変化が見られます。また、対策を中止すると時間の経過とともに再びネガティブワードが表示される可能性があるため、一定期間の継続的な対策が推奨されます。

Yahoo!・Bingのサジェスト削除について

Google以外にも、Yahoo! JAPANやBingにもサジェスト(関連検索)機能があり、同様にネガティブワードが表示される問題が発生します。

Yahoo! JAPANの場合

Yahoo! JAPANでは、「関連検索ワードに関する情報提供フォーム」から、問題のある関連検索ワードについて申告を行うことができます。ただし、Yahoo!の独自基準によって判断されるため、すべての申請が認められるわけではありません。

なお、Yahoo! JAPANは現在Google検索のエンジンをベースにしているため、検索結果自体はGoogleと類似していますが、サジェスト(関連検索ワード)の表示はYahoo!独自のロジックで生成されています。そのため、GoogleとYahoo!で異なるネガティブワードが表示されることがあり、それぞれ別途の対策が必要になる場合があります。

Bingの場合

Microsoft Bingにも同様にサジェスト機能があります。Bingについては、Microsoftの「問題の報告」機能から不適切なサジェストを報告できます。Bingは日本での検索シェアはGoogleやYahoo!と比較すると低いものの、Microsoft Edgeのデフォルト検索エンジンであることから、一定の影響力があります。

包括的なサジェスト対策を行う場合には、Google・Yahoo!・Bingの3つの検索エンジンを対象にすることが理想的です。専門業者に依頼する場合は、対応可能な検索エンジンの範囲を事前に確認することをお勧めします。

サジェスト削除・非表示対策を検討する際の注意点

サジェストの削除や非表示対策を検討する際には、以下の点に注意が必要です。

1. 即効性を期待しすぎない

Googleへの削除申請も、専門業者による非表示対策も、いずれも即日で解決するものではありません。削除申請の場合は結果が出るまで数日~数週間、業者による対策の場合は効果が現れるまで1~3か月程度を要することが一般的です。緊急性が高い場合でも、一定の時間がかかることを前提に対策を進める必要があります。

2. 業者選びは慎重に

サジェスト対策は比較的新しいサービス領域であるため、業者の質にばらつきがあります。「確実に削除できます」「24時間以内に消えます」といった過度な約束をする業者には注意が必要です。検索エンジンのアルゴリズムは常に変動するため、100%の結果を保証することは原理的に難しいことを理解しておきましょう。

3. 根本原因への対処も併せて検討する

サジェストにネガティブワードが表示される背景には、口コミサイトや掲示板の書き込み、ニュース記事など、何らかの情報源が存在することが多いです。サジェストの非表示対策だけでなく、根本的な情報源への対応も含めた包括的なレピュテーション管理を検討することが重要です。

4. 費用対効果を冷静に判断する

サジェスト対策の費用は、一般的に月額3万円~15万円程度が相場です(対策するキーワード数や検索エンジンの種類によって変動)。この費用が自社にとって妥当かどうか、ネガティブサジェストが実際にどの程度のビジネスインパクトを与えているかを踏まえて判断しましょう。

参考情報
トライポット株式会社のサジェスト対策サービスは、月額50,000円(税抜)/KWにて提供しています。対策状況は月次レポートでご報告いたします。詳細はサービスページをご覧ください。

まとめ

Googleサジェストにネガティブなキーワードが表示される問題への対処法として、Google自体への削除申請と、専門業者による非表示対策の2つのアプローチがあります。

削除申請は無料で試すことができますが、ポリシー違反に該当するケースに限定されるため、多くの企業が直面する「ブラック」「評判」「やばい」といった一般的なネガティブワードには効果が限定的です。

一方、専門業者による非表示対策は、ポリシー違反かどうかに関わらず幅広いキーワードに対応できますが、費用が発生し、効果が出るまでに一定期間を要します。

まずはGoogleへの削除申請を試みつつ、並行して専門業者への相談を進めることで、最短ルートでの解決を目指すことをお勧めします。対策の必要性や優先度を判断するためにも、まずは現状のサジェスト表示状況を正確に把握することが第一歩です。