詳しい解説
誹謗中傷対策とは、インターネット上に投稿された事実無根の悪質な書き込みや、名誉毀損・侮辱に該当する投稿に対して、適切な手段を講じて被害を防止・回復する取り組みのことです。SNS、掲示板、口コミサイト、ブログなど、誹謗中傷が行われる場所は多岐にわたります。
誹謗中傷対策は、その性質上、法的な判断や手続きが中心となるケースが多い分野です。法的な判断が必要な場合は、弁護士などの専門家へ相談してください。
誹謗中傷対策の主な手法
誹謗中傷への対策としては、主に以下のような手法があります。
- サイト管理者への削除請求 - 該当する書き込みが掲載されているサイトの管理者に対して、直接削除を求める方法です。各サイトが設けている通報・削除依頼の仕組みを利用します。
- プロバイダ責任制限法に基づく削除請求 - サイト管理者が削除に応じない場合、プロバイダ責任制限法に基づいてサーバー管理者やホスティング事業者に対して削除を求めることができます。
- 裁判所への削除仮処分 - 法的手続きとして、裁判所に削除の仮処分命令を申し立てる方法です。弁護士に依頼して行うのが一般的です。
- 発信者情報開示請求 - 匿名の投稿者を特定するために、プロバイダに対して投稿者の情報開示を求める法的手続きです。2022年に施行された改正プロバイダ責任制限法により、手続きが簡略化されました。
- 損害賠償請求 - 投稿者を特定した後、名誉毀損等による損害賠償を求める民事訴訟を提起する方法です。
- 刑事告訴 - 名誉毀損罪や侮辱罪に該当する場合、警察に被害届を提出し、刑事告訴を行う方法です。
これらの手続きには法的な専門知識が必要です。誹謗中傷の被害を受けた場合は、弁護士などの専門家へ相談してください。
誹謗中傷と正当な批判の違い
すべてのネガティブな書き込みが誹謗中傷に該当するわけではありません。事実に基づく正当な批判や意見表明は、表現の自由として法的に保護されています。誹謗中傷に該当するかどうかの判断は、書き込みの内容、文脈、社会的影響などを総合的に考慮する必要があります。
一般的には、以下のような要素が誹謗中傷の判断基準とされています。
- 事実に基づかない虚偽の情報であること
- 社会的評価を低下させる内容であること
- 公益目的ではなく、害意に基づく投稿であること
ただし、最終的な法的判断は裁判所が行うものであり、個別の事案ごとに異なります。
企業における誹謗中傷被害
企業が誹謗中傷の被害を受けるケースとしては、退職者による事実と異なる書き込み、競合他社による悪意のある投稿、顧客とのトラブルに起因する過剰な批判などが挙げられます。これらの書き込みが検索結果の上位に表示されたり、検索候補(サジェスト)にネガティブワードとして反映されたりすることで、企業活動に実害をもたらす可能性があります。
サジェスト対策との関係
誹謗中傷対策とサジェスト対策は、対象とする問題も対処の手法もまったく異なります。誹謗中傷対策は、特定の書き込みや投稿に対する削除請求や法的対応が中心です。一方、サジェスト対策は、検索エンジンの検索候補(サジェスト)に表示されるネガティブワードの非表示化に特化した施策です。
ただし、誹謗中傷の書き込みが多数存在することが原因で、検索候補にネガティブなワードが表示されるケースもあります。風評被害の中でも、検索候補にネガティブなワードが表示されるケースは、サジェスト対策によって対応できる場合があります。
トライポット株式会社では、サジェスト対策に特化したサービスを提供しています。誹謗中傷の書き込みそのものの削除や法的対応を行うサービスではありませんので、書き込みの削除や投稿者の特定については、弁護士などの専門家へ相談してください。検索候補におけるネガティブ表示の改善については、専門的なノウハウに基づいた対応が可能です。